
Image by Mirko Sajkov from Pixabay
突然にきます。その瞬間。
子供達と話していると、なぜか右の方にいる子供の声だけがよく聞こえない。
不思議に思ったけど、反対の耳はよく聞こえる。あれ!耳垢でも詰まったのかな。
そんなふうに思って妻に相談してみると。
それ明日すぐ耳鼻科に行ってと返事が返ってきました。
翌日の耳鼻科の診察の結果。突発性難聴です。治療ははやく開始しましょう
すぐに紹介状を書きますので、そちらの病院に行ってください。
突発性難聴とは
片方の耳が急に聞こえなくなる病気です。聞こえなくなった時は少しかんたんに考えていましたが、治療は発症後なるべくはやく始めるのがいいのでぜひ早く耳鼻科に行ってください。
適切に治療を行った場合でも、完治するのは1/3、なんらかの改善があるのは1/3、全く改善しないのが1/3とされています。特に、発症から1か月程度で症状が固定してしまうため、発症から1~2週間以内に治療開始することが重要となります。
紹介先の病院での診察も同様。
耳の検査。先ほどの耳鼻科と同じようなもの。
結果は当然、突発性難聴。中程度とのことなので入院を勧められました。
もちろん通院という手段もありましたが、妻の同僚も同じ病気にかかり、同じ病院で治療したということもありその日のうちに入院を決めましが、病室がいっぱいだったこともあり3日後の入院となりました。
入院生活と治療内容
入院生活は想像していたよりも暇で、時間がゆっくり流れます。テレビをつけてみたり、本を読んでみたり、スマホで子どもたちの写真を見て元気をもらったり。普段の生活ではなかなか取れなかった“何もしない時間”が、ここにはありました。
治療内容は、①ステロイド点滴治療、②高気圧酸素治療、③スーパーライザー治療です。
①ステロイド(副腎皮質ホルモン)を静脈から点滴で大量に投与する治療法で、「ステロイドパルス療法」とも呼ばれます。主に急性期の炎症や自己免疫疾患に対して使用されます。
②専用の装置(高気圧酸素チャンバー)に入り、通常より高い圧力下で高濃度の酸素を吸入する治療です。酸素を血液や体内組織により多く取り込ませ、組織の回復を促進します。
③「スーパーライザー」とは、近赤外線を照射して神経や血管の働きを調整する治療器具です。特に自律神経への作用を狙って使われます。
いろんな角度からアプローチして治療していくようになります。
心の変化や気づき
初めての入院初日は、病院というものがわからずにソワソワしてました。なんか落ち着きのないおっさんが行ったり来たりしてました。
入院は治療以外はすることがないので、日常と比べると時間が有り余ります。
やっぱり自分の病気のことを調べてしまうんですよね。
そしたらいい情報もあれば、そうでもない情報も出てくるわけで。治り方に個人差があるのは分かっているのに何回も何回も調べてしまうんですよね。
自分は今どれくらい治ったところにいるんだろう?とかね。
でも、そんな中で支えになったのが、家族の言葉、職場の理解、そして同じような体験談を綴ったブログやSNSの投稿を見た時でした。「自分だけじゃない」と思えることで、少しずつ心が軽くなっていきました。
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